WHO(世界保健機構)は2011年に携帯電話を『発がん性を持つ危険有害物質』としました。
「電磁波」は妊婦さんや赤ちゃんにとって大きなストレス要因の1つになり得るのです。
妊娠から出産後、そして不妊との関係性について「電磁波」に関する気になる疑問を解決・解説していきます。
- 電磁波には妊婦さんも注意を!
- 電磁波による胎児への影響は?
- スマホやホットカーペットの使用は大丈夫?
- 流産のリスク
- 不妊症と電磁波の関係
- 妊娠しにくい身体になる?
- 電磁波による卵子・精子の衰え
- 電磁波を浴び過ぎると女の子が生まれやすい?
- 赤ちゃんや幼児が受ける電磁波の影響
- 小さい子どもは電磁波の影響を受けやすい
- まとめ
電磁波には妊婦さんも注意を!
電磁波による胎児への影響は?
胎児をはじめ、受精卵や生まれたての赤ちゃんは細胞分裂が活発なため、電磁波の影響を受けやすいとされています。
しかし、電磁波は胎児にとって「有害である」とも「有害でない」とも言い切れないのです。
「電磁波を浴びすぎると先天性疾患、小児白血病、脳腫瘍、自閉症などが生じやすい」と聞いたことがあると思いますが、因果関係は明確に分かっていないのが現状のようです。
今後の研究結果次第ではありますが、対策しておくに越したことはないでしょう。
妊娠中のスマホやホットカーペットの使用は大丈夫?
日常生活における家電製品などの電磁波には健康被害はないとされています。
しかし、特に電磁波が強い家電などは極力使用を控える・距離をとるのが良いでしょう。
- IH調理器
- 電子レンジ
- スマホ・携帯電話
- 電気毛布・ホットカーペット
- パソコン
IH調理器は特に電磁波も強く、妊娠中以外にも注意が必要です。
また、直接肌に触れる電気毛布・ホットカーペットは長時間の使用を避けましょう。
スマホや携帯で通話をする際はハンズフリーの状態で使うように心がけてください。
流産のリスクと電磁波
妊娠中にIH調理器を使用すると流早産の可能性がぐんと上昇すると言われています。
これは先ほどもご説明した通り、受精卵や胎児は細胞分裂が活発なため、影響を受けやすいからだと言われています。
さらに、IH調理器はちょうどお腹あたりの位置にくるので、より胎児に影響が出やすいと考えられています。
毎日近距離で高レベルの電磁波を被爆し続けることになるので、出来るだけ使用を避けたいところです。
不妊症と電磁波の関係
妊婦さんだけでなく、妊活中の方も要注意!
知っておくべき、電磁波との関係性や予防策をご紹介します。
電磁波は妊娠しにくい身体にさせるの?
不妊症には様々な原因がありますが、実は電磁波が不妊症の原因になり得るのです。
海外では電磁波と不妊症との関連性に関する論文が発表されているほど、その事実は確かなようです。
電磁波による卵子・精子の衰え
海外の研究で、男性がスマホや携帯電話をズボンのポケットに入れておくと、電磁波の影響で精子の質や運動量の低下、形成障害を招くということがわかっています。
さらに、膝の上でノートパソコンを使用することも同様に精子の活動を低下させ、結果的に精子と卵子の結合率の低下に繋がるのです。
また、女性は電磁波によって自律神経が乱れ、冷え性に繋がることによって不妊症になる可能性もあるようです。
電磁波には男女共に不妊症のリスクがあるので、パートナーと話し合い、出来るところから対策を始めてみましょう。
電磁波を浴び過ぎると女の子が生まれやすいって本当?
「電磁波を浴びすぎると女の子が生まれやすくなる」と聞いた事がある方もいらっしゃるのでは?
しかし、実際の所は医学的な根拠はないようです。
少し難しい話になりますが、卵子と精子のXとYの染色体の組み合わせによって性別が決まります。
卵子にはX染色体しかなく、X染色体の精子と受精すれば女の子(XX)が生まれ、Y染色体の精子と受精すれば男の子(XY)が生まれます。
このそれぞれの染色体をもった精子にはそれぞれ弱点があり、男の子を生む際に必要なY染色体の精子は、X染色体の精子に比べて弱いという弱点があります。
X染色体の精子 | Y染色体の精子 | |
---|---|---|
耐性 | 酸性に強く、アルカリ性に弱い | 酸性に弱く、アルカリ性に強い |
寿命 | 長い | 短い |
量 | 少ない | 多い |
速さ | 遅い | 速い |
重さ | 重い | 軽い |
ここで思い出して頂きたいのは、先ほどご説明した「電磁波によって精子の質や運動量が低下する」ということです。
染色体Xの精子Xよりも弱いY染色体の精子が電磁波によって質が低下していたら…。
医学的根拠はありませんが、電磁波によって女の子が生まれやすいと言われているのも頷けますね。
赤ちゃんや幼児が受ける電磁波の影響
妊婦さんや胎児などへの電磁波による危険性ついてご説明してきましたが、では生まれた後の赤ちゃんに電磁波の影響はあるのでしょうか?
小さい子どもは電磁波の影響を受けやすい
赤ちゃんをはじめ、小さい子どもは大人に比べて頭蓋骨や皮膚も薄く、脳などの水分量も多い為、電磁波の影響を受けやすいと言われています。
さらに、小さい頃から強い電磁波を浴び続けると、電磁波過敏症や白血病になるリスクがあるとも言われています。
近年ではスマホを使って子どもと遊んだり、コミュニケーションをとる方も多いかと思いますが、使用の際は出来るだけ短時間に、そして子どもの近くにスマホや携帯を置かない・通話をしない・ホットカーペットに長時間密着させないなどの対策も必要と言えるでしょう。
まとめ
電磁波が全くない環境で暮らすというのは、この現代においてほぼ不可能でしょう。
しかしながら、妊婦さんや小さな子どもは影響を受けやすいので、使用頻度・時間を抑えたり距離をとるように心掛けてください。
また、電磁波防止・カットが施されたエプロンや男性用下着、妊婦帯、シールなどもありますので、それら上手く活用してストレスを極力増やさないようにしましょう。